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非貴金属分子触媒で水素の活性化に続く「酸素の活性化」に成功

−白金フリー燃料電池の開発に応用−

 



  九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院の小江誠司(おごうせいじ)主幹教授らの研究グループは、熊本大学の研究グループとの共同研究により、高原子価(4価)の鉄に酸素が結合した化合物の単離に成功しました。さらにその化合物が水素イオン(H+)および電子と反応して水を生成することを見出しました。本学は、これまで「水素の活性化(燃料電池のアノード反応に対応する)」技術により世界をリードしてきましたが、今回の「酸素の活性化(燃料電池のカソード反応に対応する)」技術と連結することにより、貴金属フリー分子燃料電池の開発が可能になりました。

 


 本研究成果は、ドイツ学術雑誌『Angewandte Chemie International Edition』オンライン版で10月28日(水)に公開されました。

 


 本研究は、文部科学省科学研究費補助金・特別推進研究「ヒドロゲナーゼと光合成の融合によるエネルギー変換サイクルの創成」の研究の一環として、九州大学の小江誠司主幹教授の研究グループが、九州大学大学院工学研究院、小分子エネルギーセンター(センター長 小江誠司)、カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)(所長 ペトロス・ソフロニス)、及び福岡市産学連携交流センターで行ったものです。



 





平成27年度春季ソフトボール大会で優勝!!



平成27年4月18日(土)に開催された応用化学部門分子教室の春季ソフトボール大会で小江研究室が優勝しました!!

 




小江教授がI2CNER東京シンポジウムで講演しました(I²CNER Tokyo Symposium –Japan-U.S. collaboration on Energy–、2014年12月12日、TKPガーデンシティ品川)。

米国大使館から、キャロライン・ブービエ・ケネディ駐日米国大使がご出席されました。




小江教授の研究成果が「JST news」に掲載

−JST news 2014年9月号−



 小江教授の研究成果が、「JST news(2014年9月号)」の特集記事として5ページに渡って紹介されました。表題は「天然酵素をまねて人工酵素を開発:自然界の力で優れた燃料電池の実用化を目指す」です。

平成26年8月1日に、九州大学小分子エネルギーセンター(センター長、小江教授)が、九州大学総長のリーダーシップの下で重点的に推進する新たな戦略的研究拠点の1つとして発足しました。本センターでは、「小分子(H2、O2、H2O、N2、CO2)の活性化によるエネルギー変換サイクルの創成」を目的として研究を推進します。

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